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信じられない論理
自分の飼っている犬猫が生んだ子犬、子猫を
生まれるそばから、家の崖下に投げて殺すという
直木賞作家のショッキングな内容のエッセイが
波紋を読んでいます。
このエッセイでは、猫のことが書かれていますが、
別の日のコラムを読んだ友人のblogによれば・・・、
(中略)・・・・・7月27日の日経のコラムでは、シェパードの牡と、牝のミツちゃんと、
牝が生んだミックスの子タマちゃんの3頭を飼っていること。
タマちゃんは、犬小屋すら与えられていないそうです。
牝2頭が、毎回同時に発情し、同じ頃に出産するそうです。
そして、ミックスのタマちゃんの子供は、毎回、
「涙を呑んで、タマの子は生まれてすぐに始末」
するそうで・・。
ミックスのタマちゃんは、
「タマはミツになりたいのだ。ミツならば、子供がいなくなることもない。立派な犬小屋だってある。」
と、書かれていた・・・(後略)、そうです。

今回のエッセイについてはこちらを参照してください。↓
こちら

数日前に初めてこのエッセイを読んだときには
あまりの身勝手な、生まれた命をどう考えているのか
理解不能な論理に吐き気さえ覚えました。
避妊去勢は人間の身勝手だからやらない。
犬も猫も、もともと本能的に、性行為して子供を作りたいと思っていて
それが生きる目的だから
手術はせずに、その目的を達成させてあげたい、とか書いてあるけど
犬や猫や、すべての動物は
必死の思いで生んだ命を殺してほしいなんて思っていない。
子孫を残したいという本能であって、
盛りがついたから行為(だけ)をしたいなんてと思ってるわけないのに。
この人の論法はめちゃめちゃおかしい。
子種を絶つことも、生まれてから殺すことも、同じだと言っている。
おかしすぎる!!
そうやって、この人は、毎年産み落とされる子猫や子犬を
何十匹も殺し続けているらしい。

母猫、母犬は、生んだ我が子にお乳をやろうと必死で探したことだろう。
お乳はパンパンに張っているだろう。
崖下で瀕死の子猫たちは、母親を捜し泣いたことだろう。

避妊去勢については、それぞれに考え方もあり、
他人が強要できることではないけれど、
シーズンごとに管理して、無計画な出産は阻止することは
最低限、絶対やるべき飼い主の責任だと思う。
わざわざ新しい命を生ませて殺すというのは
いったいどういう頭の構造なのか、本当にわからない。

数年来、これだけ世間では、小さい命を粗末にすることが、ひいては悲惨な事件につながると
指摘され、
残虐な事件への関連性も取りざたされているにもかかわらず
影響力も大きな大新聞が、
こんな内容を無責任に載せることに
なんの道義的責任はないというのだろうか。
「こんな考え方もあるんだ」なんて、妙に納得して
おなじことをするヤカラが出ないとも限らないのに。
by hirolin4chiens | 2006-08-24 16:24 | 日々の出来事
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